おはようございます。マルセイユ・タロットでは小アルカナは基本、幾何学模様だけです。
ここが今、メジャーで使われているウェイト版タロットとは大きくことなるところであり、敬遠されてしまう部分でもありますね。
しかし、1~10までの数字のカードと違って、コート・カードはウェイト版と同様に人物が描かれています。
小アルカナを学んでいくと、かえって数字のほうがわかりやすくなってしまったりするのですが、このコート・カードは大アルカナと似ているようにみえて、かなり「人間側」のカードなのです。
どれもとっても人間らしくてそうだよね。うんうん。
となるカードばかり。こちらのそれぞれについても、簡単に解説してみますね。
今回は、コート・カードの最初のカードとなるページについてみていきましょう。
アレハンドロさんのタロットの大いなる循環によると、ページは前の世界から初めてそのシンボル(剣やカップ)におりたった状態を示しています。
なので、過去である左側をみているカードが多いですね。
ですので、共通としては
・初めてこれから挑戦したり、やっていこうとする状況である
・その時に特有の心理状態であったり、人としての魅力、悩みがでる状況である
ことがポイントとなります。
そして、コート・カードに限らず小アルカナ全体に言えることですが、それぞれのシンボルの特性によって現れ方が変わってくるのです。
剣のページは、左下をみており、さやに剣をいつでも納められるようになっていますね。自分が表現していくこと、伝えていくことに自信が持てない、本当に自分にできるのだろうかと思っていたり、伝えること自体の使い方(方法)がわからなかったりしている状態を示します。
杯のページも、左下をみておりシンボルであるカップをかくすように歩いていますね。そして、いつでも蓋ができるよう、一方の手で蓋を持っているのです。自分の感情や愛をどこまでみせていこうか、迷っている。そして自分の感情って?愛って?いったい何だろうか・・・と思い悩む状態を示しています。
金貨のページも左をみていますが、下ではありませんね。比較的堂々としているようにもみえますが、足元に埋まっている金貨に氣がついているのかいないのか。そこにはまだ触れられていません。自分の持っている才能やお金をこれからどうやって使っていこうかまだ決めかねている状態を示しています。そして、自分の持っている才能、お金の使い方も十分まだ理解できていないこともわかりますね。
棒のページは唯一、未来の方向=右を見ています。このカードが一番堂々としていますが、まだワンドにすらなっていない、ただの自然の状態の棒をこれからどうやって加工=自分のものとして使っていくか を未来をみながら考えているようにも見えますね。棒の世界は創造性。いわゆる欲望につながる本能ともいえる部分を向き合っていくためには、そのエネルギーが未来からやってくることをまずは理解しないといけません。
こんなふうに、それぞれが違った特徴を持っていますが、共通するのは初めてこれから取り組んでいく人たち特有の悩みなどはありつつも、初々しい魅力もたくさんあるということです。
すべてを理解している悟ったような魅力とは違い、すべったり転んだりしながらがんばっていく姿。悩みながらも自立していく姿。そういう初心者の魅力があふれている状態でもあることを、頭においておくといいですね。
☆★カモワン・タロットと呼ばれているマルセイユ・タロットを用いたタロット・リーディングを行っています。具体的な質問には、具体的なこたえがバシっとでますが、このカモワン・タロットは愛をベースに読み取れますので、全く怖くありません。詳細はこちら→https://tarotandstones.work/session/
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