とっても人間らしい小アルカナのコート・カード。このカードはとても人間らしいのでついつい人物像として読んでしまいがちですが、「状況」や「状態」として読むのにもとても適しています。
今回は、2番目となるクイーンについてみていきましょう。
1番目のページについてはこちら→ページ ~初々しさの魅力と苦悩・初めて特有の状況~
初心者、転職したてのようだったページから成長したクイーンは、その世界のエネルギーを一番満喫する状態になります。
なので、持っているシンボルも大きく、そしてそのシンボルをみているカードが多いですね。
ですので、共通としては
・自分のいる世界を理解し、自分の力を理解し、最大限その力を発揮している状況である
・ただし、盲目的になっているわけではなく、もっと先の世界、広い視野が適用される世界があることもわかっていながら、「今は」自分のこの状況をとても好んで立場をわきまえて行動している
ことがポイントとなります。
そして、コート・カードに限らず小アルカナ全体に言えることですが、それぞれのシンボルの特性によって現れ方が変わってくるのです。
剣のクイーンは、赤い剣を持っており、少し厳しめな表情になっています。知性や理性を中心に展開する世界では、自分の感情や古傷は見せないように、触れないようにする(おなかにある傷)のです。理性的な理解を得られれば、とても力になってくれるでしょう。一方で、そういう理性的な判断を充分に行うことが必要な時期、状況であることも示していますね。
杯のクイーンも、大きなカップを持っています。優しそうな表情ではありますが、唯一、カップの蓋が閉められているカードでもあり、自分の大きな感情を人にみせるよりは、自分の大きな愛を、自分以外の人のために発揮する状況、状態であることを示しています。自分の感情が大切なこともわかっているが、今はそれはしない。そう決めているからこそ、純粋な白い剣のようなものを持っていて、邪魔がはいると容赦なく対応する準備があることも示唆されていますね。
金貨のクイーンも同じく大きなシンボルを持ち、それをじっと見つめています。剣と同じように厳しめな表情は、そこに集中したいという決意のあらわれのようにも見えます。大アルカナの正義のカードにも登場する模様は、本来は神聖な智慧を示しますが、それを持ちつつも、現実的な行動や結果を大切にする。決してそういうミエナイ世界を無視しているわけではないけれど、という部分も垣間見えますね。
棒のクイーンは唯一、未来の方向=右を見ています。実は棒はすべて未来を見ています。これは、棒の世界=クリエイティブ、本能的な世界が、すべてエネルギーが未来からやってくることにも関係しています。棒は未来のために究極にいえば、子孫を残していくエネルギーですから、棒のクイーンはどんどん誘惑していくわけです。シンボルをみていないのは、見る必要がないくらい、集中してエネルギーと一体化しているからかもしれません。自分の内側からの欲求にひたすら正直に従うような状況、状態であるということもいえます。
こんなふうに、それぞれが違った特徴を持っていますが、共通するのはその世界に集中していること、そしてちらっと感じている「その先の世界」を認識しつつも、「あえて」この世界に集中しているというところでしょうか。
いろいろわかってきて、ある分野を任されるようになったマネージャー、主任くらいの時が一番、仕事が楽しかったりしませんか?そう。上があることもわかっていながら、今はここで自分の場所がある。そういう状態であること頭においておくといいでしょう。
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