タロットのメジャーアルカナ(大アルカナ)の曼荼羅もいくつか方法があり、それぞれの世界がひろがるのですが、アレハンドロさんが示すシンプルな方法の1つが、1から10、11から20に並べるものです。
タロットの中には数秘術的な要素も深く関係していて、そこを理解してから全体像を把握するのがわかりやすいのですが、この1から10、11から20というのもそこに関連しています。
1から10のサイクルは、顕在意識レベルでの成長が中心、11から20は潜在意識レベルでの成長が中心に描かれています。
そして、この11のカード。「力」。
潜在意識への成長がスタートする最初のカードであるこのカードは、このサイクルで何を得るのか、何を目的としているのかを示してくれています。
冒頭に使った画像は使用できるものなので、わたしが使うカモワン・タロットとは色合いや詳細が微妙に違うのですが、サイクルの横にある「1」の大道芸人と多くの共通点を持ちながら、全体的に静かな雰囲氣になっています。
そしてこのカードは、ともすれば人を飲み込んでしまう大きな生きもの(獅子)に対し、そっと手を触れるだけで制しているように見えます。
(実際、カモワン・タロットではちょんと手をおいている感じです。そして獅子の色も本能的なものを示す肌色になっています。)
このカードの中で示されているのは、潜在意識へ深くアクセスしていく、魂レベルでの成長に際し、自分の内側にある本能的なものをまずは受け入れることからスタートするという要素です。
本能。
それは、ドロッとしたものだったり、社会的な常識から考えると「ありえない」ものだったり、みたくないものだったり。
そんな自分の内側にあるいろんなマグマのような、抑えきれないとどうにかなっちゃいそうな、無意識で見ないようにしてきた何か。
そんな自分で見ないようにしてきたいろんなものを、
まずは自分自身で受け入れ、向かい合う覚悟が成長にとって必要なのです。
そんな力のカードが、第2サイクルの最初にきていることも、とても意味があるように思います。なので、わたしはやはり、8は正義であり、11は力であるほうがしっくりくるのです。(ライダー版やエジプシャンでは逆になっています。)
この本能的な部分で最もドロッとしたものは、ワンドの「性的エネルギー、創造エネルギー」の部分で詳細に描かれていくのですが、そこはまた追って綴ってみますね。
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