今日はメジャーアルカナ「Ⅺ 力」をみていきます。
11は1のエネルギーを持つ数字ではありますが、マスターナンバー(ぞろ目)ということで、数秘術の中でも特別な扱いをすることが多いです。
一般的な数秘術では11、22、33までのマスターナンバーの解釈があるのが多いようですが、
ミスティカル数秘術では100までのマスターナンバーのエネルギーについて触れられていますので、とても興味深いのですよね。
そして、マスターナンバーについて、ノボさんは以下のように述べています。
マスターナンバーは多くの神経エネルギーをもたらします。
人間を媒体とし、高いオクターブで、複合的なエネルギーの高い周波数と共鳴するパターンです。
高い周波数は、体の中の水を通じて神経系で感じることができー私が解釈するにはー神経系に散らばっていきます。
(中略)
この時代では、マスターナンバーの高い影響力はまだ人間の肉体では持ちこたえられないということを、私は明確に理解しています。
たとえ健やかな子ども時代を過ごし、喜びや自己表現の自由にあふれていた人であっても、展望鏡から覗くような直感力の鋭敏さに
「ねじ曲げられた神経の破損」のような痛みを感じるはずなのです。
(『ミスティカル数秘術』ノボ・カリプソ著/小松原さおり訳 ナチュラルスピリット社より)
いよいよ、新しいサイクルに入ります。アレハンドロさんの曼荼羅では、1から10のサイクルと11から20のサイクルが分けられ、
それぞれ主に顕在意識、潜在意識を中心とした成長サイクルとして説明されています。
マスターナンバーを持つ、持たないの解釈自体が数秘の計算方法によりますので、
今普及している数秘術で計算をするとほとんどの人がマスターナンバーがない状態になります。
しかし、ミスティカル数秘術の中では、計算途中に出現したマスターナンバーの解釈を含めていくので、
より詳細にマスターナンバーの影響をみることができるのです。
そして、ノボさんは肉体が耐えられないだろうと述べていますが、実際、マスターナンバーの性質を生きられる人はやはり限られているのではないかと思うのです。
マスターナンバーのベースとなる数字の性質をきちんと生きられると、自然とマスターナンバーの領域にいく、そんな感覚がありますね。
それでも、この本が出版されたのが2009年。もう10年が経とうとしていますので、
だいぶマスターナンバーを生きられる人が増えてきているのではないかなとも思っています。
・・・って話がそれましたね。
で、11のマスターナンバーはどのような解釈がされているかというと、以下のようにノボさんは述べています。
マスターナンバーの中でも、11は特にパワフルなパターンのひとつです。
(中略)
11のパターンに存在する中心的な原理は
「内面の光(理想の中にある真実)を抱きしめて、自分の二本の足でしっかりと立ち、他の人々も同じようにできることを教える」
ことです。
きわめて理想が高く、直感によってもたらされるインスピレーション、コミュニケーションと創造性がその属性です。
(中略)
11というパターンは個人のためのものではなく、この人を通じて他者を強力に引き上げるためにあります。
コミュニケーションがこのパターンのキーワードとなります。
(『ミスティカル数秘術』ノボ・カリプソ著/小松原さおり訳 ナチュラルスピリット社より)
さて、タロットのⅪの力は、アレハンドロさんの曼荼羅でいくと次のサイクルにはいります。
ちょっと見にくいですが、大道芸人と同列に並んでいるのが、力です。
Ⅰの大道芸人とⅪの力はとても共通する点が多いのです。
帽子のカタチ、6本の指(手、足)・・・
しかし、Ⅰの状態と決定的に違うのがⅪは静かな強さがあるところです。
すべてが意識的で、しっかりと本能的エネルギーを示すどうぶつをそっとさわるだけで制御しています。
そして、このカードのキーワードは創造的始まり、新たなエネルギー。
潜在意識へのアクセスと成長が次なるサイクルの中心テーマになりますが、
まさに、このカードはその始まりのカードにふさわしく、自分自身の本能的なエネルギーに向かい合うことなくして、成長はないことを示唆するのです。
11のエネルギーを持つ人は、自分の力の使う場が、潜在意識、宇宙を意識したものになっていくことを意識することがポイントです。
自己目線から他己目線へ。新しい時代に必要となる大いなるエネルギーですね。
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