さて、今回は小アルカナの「Ⅶ」をみていきます。
持っている数字は大アルカナのものと共通することはもちろん、頭の片隅においておきましょう。
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7は、タロット数秘的には最も能動的な数字とされます。10までの数字のなかで一番大きな数字の「9」は、偶数の要素を併せ持つ、どちらかというと両性具有的な性質をもつため、男性性=能動性が一番強い数字は7となるのですね。
そして、6から始まった天界の世界の2番目の数字となります。
愛の世界を、今までの経験や知識、さらには宇宙から受け取るものをバランスよく使いながら、「自分の世界として」生きる。
この能動性が7の性質としては一番強いものといえるでしょう。
大アルカナのⅦは、戦車として自分から動いていく。世界を切り開いていく。
一方で同じⅦの要素をもつⅩⅦの星は、この地で生きて行く覚悟を決め、腰をおろし、自分の世界を創っていく。
星は一見受け身的にみえますが、「この場所がわたしの場所」という自ら決めて行動する覚悟は、やはり最大級の能動といえるでしょう。
さて、この4枚の小アルカナではそれぞれが異なる傾向をもちます。
そして注目すべきは、最大級の能動なのに、受動側(金貨、杯)のほうが華やかに描かれているところでしょうか。
杯では、6つのカップが1つの新しい何かを創り出そうとしている構図になっています。愛=Ⅵから生まれていく新しいもの。
今までの自己中心だったものから、奉仕や世のため人のため、という感情が自然とわいてくる状態。それを能動的にだしていこうという状態ですね。
そして金貨のほうは、4つの金貨のうえに、3つの金貨がある構図となっています。
金貨が表現する物質世界、現実的な具体的な行動の何かにとって、安定=ⅡⅡはベースであり、それがあってこそどんどんと行動=Ⅲができていくのです。
アイディアを実行することでお金や仕事につながっていく。安定的な行動と具現化の循環がおこっていきます。
さて、意外と?シンプルな能動のほうですが
剣は真ん中の剣が水色となりました。水色は、宇宙からのエネルギーを受け取っている状態です。知識、知恵を能動的に活かしていく段階においては、一方であえての受容といいますか、「自分が自分が」という与えなければという自己からの能動をやめ、客観的な視点を取り入れていくことが、結果として知識の世界を切り開いていくことをあらわしています。
棒は、咲いている花が黄色くなっています。これは宇宙のエネルギーを知恵、知識として使っていく状態。
内側からわきあがる創造的なエネルギーを宇宙とつながって自然と、軽やかにカタチにしていく状態をあらわしていますね。
同じ「能動」であっても、それぞれの要素によって、大切な切り口があるのです。
そういう意味で、小アルカナのそれぞれの特徴は、とても興味深いものだといえるでしょう。
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