今日は、メジャーアルカナ「ⅩⅧ 月」をみていきます。
月のカードは、なかなか奥深く、理性や頭だけでは理解が難しいカードでもあります。
「正義」と同様に8=完全性 のエネルギーを持つことも、理解を難しくしているのではないかと思います。
前のカード、星で自分の居場所をみつけ、腹をくくってこの場所を豊かにしていこうという展開のあとの、このカード。
いわゆる一般的な「月」のイメージとはほど遠い、太陽のようにもみえる月には、三日月と人間の顔が描かれています。
その下には、色が違うどうぶつが向き合い、背景には2つの塔。
そして水面の中にも生きものが描かれている。
月は、完全なる受容、宇宙的な受容=女性エネルギーを象徴します。
完全なる受容とはなんでしょうか。
単に、周りを、出来事を受け入れるというレベルではなく、
存在すべてを受け入れていく。
覚醒体験が語られるとき、自分も、自分以外の人も、植物もすべて一つに感じられ
相手の考えていることはもちろん、植物の状態、遠くの出来事まですべて「感じる」ことができるということもあります。
(わたし個人としては、その体験はないので実感を持って語れませんが)
こういう状態になることは、自我の消滅の危機を示すことにもつながります。
すべてを宇宙的レベルで受け入れることで生まれる豊かさ、幸福感、精神性の向上。
それとともに出現する今生きている世界での「枠」「制限」へのありがたさを心の底から理解する。
月は限りなく女性的なエネルギーであり、自我という深い部分に存在するものに対する理解の深まりでもあるのではないでしょうか。
この月への理解は、あーす・じぷしーNaho&Mahoさんの『EARTH GYPSY(あーす・じぷしー)-はじまりの物語-』に登場する覚醒体験のくだりが
とてもわかりやすいので、是非参考にしてみてください。
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