今日は、メジャーアルカナ「Ⅻ 吊られた男」をみていきます。
12はタロットでは、11~20の潜在意識の成長サイクルにおける2番目のカード。つまり、2のエネルギーを持つ数字として捉えられます。
2の数字は、ミスティカル数秘術では以下のように説かれていましたね。
神聖幾何学のダイアド、第1番に登場する女性原理を持つこのパターンは、すべてをモナドの中に包含しています。
しかしながら、拡張する動き、外の飛び出し大胆さと共に自分の二本足で立ちたい、
それと同時に心の奥深くで天球/球体/円に留まりつづけたいという深い恋慕があります。
(中略)
その結果、2:ダイアドは常にパートナーを探し求め、全体の中に留まろうとします。
これが森羅万象に存在する他者と調和を創造するパターンです。
(中略)
2のシンボルは空間を挟んだ二本の直線です。わたしにとってこのシンボルが示すのは、
偉大な答えはうヴォイドの中に発見される、ものごとはそこで完成されるが、なにごとも定義される必要がない、ということです。
(中略)
2が存在する場所はふたつの相反するものがひとつになる所だからです。
(『ミスティカル数秘術』ノボ・カリプソ著/小松原さおり訳 ナチュラルスピリット社より)
Ⅱの女教皇は、パートナーを外側の情報や、知識、「誰か」に求めました。それが行動する前の蓄積、準備につながったのでしたよね。
一方で、Ⅻの吊られた男は、ヴォイドの世界に向けてアクセスしていきます。
今までの経験や知識、外側との関係を自らシャットダウンして、自らをも動けない状態にして、ひたすら高次の意識、ヴォイドへ向かっていきます。
そういう意味では、蓄積、停止がキーワードになってきますが、女教皇の状況とは全く違う、ひたすら内側というところがポイントになりますね。
このⅫのエネルギーを持つ人は、自分の内側に宿る神聖な部分へのアクセスが一番の信頼できる答えを導く方法であることを「知っている」でしょう。
バランスが崩れると、ひたすら内側にこもってしまう何もしない人、となりますが、この内側に答えがあることをあらかじめ知っているということは、
いろんな道を迷わなくてすむ、大きな大きな羅針盤になることは間違いないと思います。
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