今日は、メジャーアルカナ「ⅩⅢ 名無しのアルカナ」をみていきます。
このカードは、ライダータロットや、エジプシャンタロットでは「死神」のように名前がついていて、
タロットを怖いと思わせるカードのナンバーワンと言ってもいいのではないでしょうか。
アレハンドロさんは、「あまりにも単純すぎる解釈」と一笑するかのようにその従来の恐怖をあおる解釈を退けていますが、
タロットの全体像、循環するしくみの流れをみていくと、13=死 という解釈があまりにも単純であることは容易に理解できます。
13はタロットでは、11~20の潜在意識の成長サイクルにおける3番目のカード。つまり、3のエネルギーの側面を持っています。
つまり、タロットの「Ⅲ女帝」のカードとは裏表、セットのような関係なのです。
(女帝のカードについてはこちら→https://tarotandstones.work/tarot/jyotei-3/)
3は無邪氣で躍動的なエネルギー。
エネルギッシュで知的で、完成された動きなのです。
13のこのカードにも、そのような側面がみられます。
マルセイユタロット、特にカモワン・タロット(アレハンドロさんのタロット)はどこか無邪氣で可愛い感じすらありますよね。
この「名無しのアルカナ」のテーマは根本的変革、革命です。
幼き頃から知らず知らずのうちに自分の中に創り上げてきた「ルール」。
親や社会の常識として自分の中に埋め込まれた何か。
今一度深く、自分の中にあるそういうものと向き合い、不要なものは捨て去るカードでもあります。
この骸骨のシルエット、愚者のカードのシルエットと、とても似ています。
多くの可能性に満ちあふれ、何にでもなれる「愚者」のカードは番号がありません。
名前がないこのカードとはそういう意味ではセットでもあります。
自分の意識の深い部分を今一度見直し、思いきって何かを捨て去ること、変えることで
ようやく、一番暗い自分の「闇」=ⅩⅤ悪魔 に向かうことができるのです。
潜在的に築いてきた自分のルールや思い込み、目を背けてきた何かに大いなるメスをいれることは、変容に必要である要素なのでしょう。
こういう思い切った何かというのは、ある意味3のエネルギーである「無邪氣」なエネルギーが必要なのかもしれませんね。
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