今日はメジャーアルカナの「ⅡⅡ 皇帝」をみていきます。そうそう、マルセイユタロットではローマ数字の4はⅣではないのです。
あと1つで5、の4ではなく1+1+1+1 の4なのです。
なんのこっちゃ、な感じかも知れませんが数字の捉え方としては地味に重要だったりします。
さて、4のエネルギーについて、「ミスティカル数秘術」のノボさんはこう説いています。
4:テトラは、根っこの構造、骨組みを意味し、秩序と安定した品質を継続して与え、
滋養と安定性をもたらします。この特徴から忠誠心、献身、コミットメント、勤労、安全と忠義が4を表す性質といえます。
秩序を乱されるとき、自分の安定を妨害されるとき、4の攻撃性が発揮されるということも言っていますね。
生まれつき「資源豊か」であることを約束された4は、その豊かさを平等に、仕組みとしてみんなに分け与えんと働きます。
カモワン・タロットの「皇帝」のキーワードは「安定性と物質的世界の支配」です。
Ⅲの女帝でどことなく忠誠心がなかったようないたずらな顔をしていた盾の中の鷲は、このカードでは皇帝と同じ方向を見て、堂々と羽をひろげています。
過去の方向(左)をじっと見つめている皇帝は、落ち着いているようで、でも、足は完全に座っていないのでいつでも立ち上がってかけつけられる状態にあることがわかりますね。
Ⅲの女帝の経験なき行動から、成長を遂げ、自分の世界、物質的世界で成功を果たした彼は、安定的に仲間のための仕組み作りを行っていきます。
バランスのとれた状態の皇帝は、とても頼もしく、行動力、経済力、知識・経験を持ち合わせて仲間を第一に守ってくれる父のような存在。
一緒にいて安心できる存在となるでしょう。
しかし、バランスを崩したとき、自分の安定を脅かす存在に対して攻撃的になったり、安定に固執することで身動きがとれなくなったり、「頑固」な老害のようになってしまいます。厳しすぎて周りがついてこないようなお父さんのイメージもバランスを崩した時の皇帝と重なりますね。
何かのプロジェクトを継続して大きくしていきたい、組織的にやっていきたい場合は、4の人は誰よりも頼もしく、力になってくれる存在になるでしょう。
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