さて、今回は小アルカナの「Ⅴ」をみていきます。
持っている数字は大アルカナのものと共通することはもちろん、頭の片隅においておきましょう。
Ⅴに関する投稿はこちら
物質的安定の次にくる5の世界は、新しい視点、輝かしい理想に向かった変化が入ってきます。
とはいえ、5は現実と理想の狭間のような、お互いをつなぐような、行ったり来たりするような、
そんな自己認識のための道を歩むような数字です。
だからこそ、キーワードが「誘惑」となっているのでしょう。
大アルカナでは、教皇と悪魔が登場するのも5。
教皇は、理想の世界を理解しつつ、現実世界にとどまり、弟子を導く自分の立場をしっかりと全うする。
悪魔は、すべての創造性の源となる深い無意識への闇への道をいざなう。
一見全く正反対の立場をとる二つのカードが実は深い部分でつながっているのも、5のおもしろさです。
5は、つなぐ、導く、根本的な変化というのがキーワードになってきますね。
4枚の小アルカナを観察すると、杯、金貨の華やかさに比べ、剣、棒はシンプルにみえますね。
杯、金貨は安定の「4」の中心に、新たな要素が生まれているように描かれています。それは、今までとは違った視点。道。
愛であれば、今までの熱意や対象が変わっていったり、熱狂的に愛せる何かが見つかっていくような
物質であれば、安定した生活の中にその安定をベースとした何か新しいものが入ってくるような
思想であれば、今までの自分の小さな知的世界から、他者の受け入れ、理想への変容
創造性であれば、精神を鈍らせる古い習慣を捨て去ることを促す。
そういうイメージでしょう。
愛の世界の始まりと、物質世界の安定の間にある5は、いろいろな意味で、つなぎ、バランスし、変化を遂げていく
植物が栄養成長から生殖成長へうつっていくような、そういう根本的な変化をあらわしているのです。
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