今日は、メジャーアルカナのⅤⅡⅡ(9)の隠者についてみていきます。
ちなみに、アレハンドロさんはこの数字の表記についても細かく触れていて、タロットでは数字はあくまでも積み上げていくものなので、9もⅨではなくⅤⅡⅡと表記されているのでした。
さて、9は数秘術においては最後の数字になりますね。(ぞろ目などは除いて。一般的に)
最後の数字だけあって、変容の数字、とか、世界平和の数字というイメージですが。
ミスティカル数秘術のノボさんはこのように説いています。
9:エンニドは、すべてのパターンが最終的に注ぎこんでいき、エネルギーの変容を起こすところです。
(中略)
これは政治、医療、ヒーリング、教育、慈善事業など人類愛にまつわる分野において、
社会全体に利益をもたらす形に最終的には落ち着きますが、その過程における現れ方は、
星がきらめく夜空になるか、はたまた環境を焼きつくす大荒れの山火事になるか、そのどちらかになるでしょう。
(中略)
自分自身を尊重して、自分の面倒をみることができない人が、そのプロセスを飛び越して家族/共同体/慈善に自己を投入することはできません。
(『ミスティカル数秘術』ノボ・カリプソ著/小松原さおり訳 ナチュラルスピリット社より)
そうですね。9というのは最終の数字だけあって、次のサイクルのニオイがしてくるのです。
変化を常に感じながら、動かねばならない、なにかのために。と焦りが起きやすい数字でもありますね。
そして、カモワン・タロットのⅤⅡⅡの隠者のキーワードは「危機、通過、叡智」です。
彼は過去のほうをランタンのようなもので照らしています。
Ⅴの教皇では半分だった水色のひげは、全部が水色となり、彼自身が多くの叡智を身につけたことも示しています。
彼は、次の世界が来ることをわかっている。でも、どんな世界かはまだわからない。
Ⅷの完全性の状態から変化が起きていることをわかっていて、次に進もうとしているのです。
バランスがとれている状態では、今までの経験が叡智となり、受容性も能動性も併せ持つ特殊な存在として、周囲にひかりを照らす存在となっていくでしょう。
バランスを崩すと、自分を満たさないまま(叡智がない状態で)大きなことを成し遂げようと焦り、とっちらかる、
過去にすがり動かなくなる・・などの状態になっていきますね。
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