さて、今回は小アルカナの「IIII」をみていきます。
持っている数字は大アルカナのものと共通することはもちろん、頭の片隅においておきましょう。
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IIIIは、幾何学図形のうち物質的世界における安全を最もよく象徴する数字です。
正方形、四つ足の椅子やテーブル。大アルカナでは「皇帝」がこの世での安定性を示し、「節制」が心理的、霊的均衡を示しましたね。
Ⅲで行動したものを、自己認識し、基盤を築いていく。精神的な成長を遂げて「自分の世界で行動する」という目的には必要不可欠な段階です。
まず、この4枚で目がいくのは、金貨の鳥の絵でしょう。幾何学的な模様の小アルカナの中で、ごくわずかな絵となるこちら。
不死鳥である鳥が描かれています。
4枚の中でもとりわけがっしりと安定したようにみえる物質の金貨のIIII。
経済的にも、健康的にも物質世界のすべてが安定、安全、健康であることを示していますが安定している状況の中にでも、破壊と再生=変化が潜んでいることを意識するように促していますね。
安定にあぐらをかいていると、次の成長というよりも、むしろ衰退していく。物質世界ではよくある事例をタロットの循環でも示唆しています。
杯のカードは、金貨と似ていますが、全体的に上へ向かっていることがわかりますね。
Ⅱ、Ⅲで理想的な愛を求めている段階から、現実の愛を求める段階をあらわしていて、自分自身への愛、自分への愛が基盤であり、必須であることが示されています。
棒のIIIIでは、性的、創造エネルギーは安定してきます。芸術家が初めて自分の作品を世の中に評価され、売れ始めるような状況ですね。
ただ、ここで安住してしまうと、大量生産品のように魅力がなくなっていくので、ここを超えていくことを意識しないといけません。
剣のIIIIでは、精神的、知的なエネルギーが安定してきている状況。自分の知識を物質的な生活に安心感を持って活かしていける段階です。
ただし、この状況にこもってしまうと新しい知識をいれなくなり、刺激が少なくなっていきます。知識も古くなっていきますものね。
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