さて、今回は小アルカナの「Ⅹ」をみていきます。
現代数秘では、1~9で一つのサイクルとするのが一般的ですが、タロット数秘では成長サイクルを1~10ととらえています。
これは、「生命の木」のセフィロトがベースになっているという解釈がなされていますね。
持っている数字は大アルカナのものと共通することはもちろん、頭の片隅においておきましょう。
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さて、10は一つのサイクルの終わりでもあり、次のサイクルの始まりでもあります。
小アルカナの循環においては、剣→杯→金貨→棒→剣・・・というサイクルなので、それぞれのカードに循環のかけらがみえていきます。
一番わかりやすいのは、杯ですね。
9つの杯のエネルギーで支えているかのような巨大な杯に描かれているのは、金貨を連想する絵柄。
愛の世界で得た経験、知恵を物質的な世界で表現する、試していく意氣込み(笑)がひしひしと伝わってきますね。
また、金貨の周りにある蔦も、ほかのカードと比べて外側、放射状を意図するように描かれています。放射的なエネルギー、棒の世界を示唆しているといってもいいでしょう。
物質の世界で自然と循環させられるようになったスキルを、創造エネルギーと合わせていく、より純粋なものとして形にしていく段階にきていることを伝えています。
そして、棒のカードには、真ん中に白い剣ともみえるようなものが現れている描き方になっています。純粋な創造性を剣として使っていくことを示唆していますね。著名なアーティスト、一通りやりきった芸術家が、後進を育てるためにエネルギーを使っていくようなイメージです。
そして、剣では初めて二つの剣となり、円の外側にでています。ようやく人と一緒に何かをする、もしくは人の意見を聴く・・・そういう愛の姿勢が芽生えてきたことも描かれているのです。ずっとバリバリキャリアを積んできた、孤高に戦ってきた人が、自分よりも他人と一緒に何かをやろうと決意するような感じです。
新しいサイクルへのサイン、それぞれに特徴があって興味深いのです。
10のカードの場合は、次の循環のシンボルのエースを同時に頭においておくと、リーディングもしやすくなりますね。
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