さて、今回は小アルカナの「Ⅷ」をみていきます。
持っている数字は大アルカナのものと共通することはもちろん、頭の片隅においておきましょう。
Ⅷに関する投稿はこちら
8は、タロット数秘的には最も受容的でバランスのとれた状態の数字とされます。他の受容性の偶数数字、2,4,6は少なからず8を目指していくほど、8は大きな存在であり、完全なるものなのです。
そして、6から始まった天界の世界の1段上のステージの始まりでもあります。
大アルカナのⅧは、正義で自然界、天界の情報をすべてわかったうえで(受容したうえで)正義を貫いていく。
同じⅧの要素を持つⅩⅧの月は、宇宙規模の受容で、すべてを包み込み、そして受容したからこそ自我のありがたさを再認識する。
Ⅷは物質と精神の完全性についての突出したシンボルであるといえるでしょう。
さて、この4枚の小アルカナではそれぞれが異なる傾向をもちます。
こちらも前回の「Ⅶ」でも触れましたが、能動がシンプルに、受容が華やかに描かれている特徴がみられます。
同じ受容でも、杯は、3と3の間にカップルが生まれているような、祝福されているような構図。愛から生まれたパートナーとの活動がこれから活性化していくような雰囲氣も持ちますね。
そして、金貨のほうは、4と4の構図がみられます。縦も、横も、4と4。物質世界ではやはり安定が大前提。
安定した精神、物質があるからこそ、大きな受容、完全性が生まれていくことが描かれています。
そしてシンプルな能動のほうですが
剣は真ん中の花が水色となり、さらに茎もなくなり花だけになりました。水色は、宇宙からのエネルギーを受け取っている状態です。
中心にある花は非人格的な目撃者としての「目」を象徴する小さな赤い円が備わって、客観的姿勢がみられはじめます。
今まで、自分の中で自分こそ成長する糧、という感じで修業的に知性を磨いてきた剣の世界に、ようやく客観性が芽生える氣配がでてくるのです。
棒は、今まであった側面の花がなくなり、残っているのは切られて垂直におかれた花のみ。これからエネルギーを集中して何かを産みだしていく大勢にはいったようにも見えます。そういえば、胎児は妊娠8ヶ月目には胎児としての形成をおえ、9ヶ月目には生まれ出る準備をしますよね。そこに近いような雰囲氣です。
同じⅧのエネルギーでも、それぞれの要素によって違ってくる小アルカナの特徴は、いつも興味が絶えませんね。
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